震度とマグニチュードの違いについて分かりやすく解説しています。地震大国日本にとって、非常食、常備薬、非常用品の用意と生き残るための大切な知識の吸収は不可欠です。
地震のニュース速報等を見ていると、“震度”という言葉と“マグニチュード”という言葉が別々な意味で使われていることがなんとなくわかります。しかし、その意味を理解している人が一体どれほどいることでしょう。そこで以下に簡単に解説してみますので、参考になさって下さい。
・震度とは、地震発生時の観測地毎に測定した数字です。
・マグニチュード(M)とは、発生した地震の根源地(震源域)のエネルギーの強さを表します。
震度は、A地点では震度2、B地点では震度3という具合に観測地点によって変わるものです。 マグニチュードは「○○地震のマグニチュードは6です」というように、例えば、マグニチュードが2増加すると地震のエネルギーは約千倍になります。 震度とマグニチュードの違いを理解したら、ご自分のお住まい周辺地域の地盤について調べてみるのもいいかも知れません。日本は地震大国と言われ、世界でもまれに見る地震の多い国です。しかし、地震に対する対策は、諸外国に比べて決してレベルの高いものとは言えないようです。仮にお住まいの地域が地震の危険性が高い地域であるなら、引越しをするなり、躯体強化リフォームを検討することも可能です。将来の安全のためによりよい暮らしのために、今から始めましょう。
地震が発生した時に必ず耳に入ってくる言葉の一つにこの“震度”があります。震度とは発生した地震に出来るだけすばやく対応し、対策を立てるために先人が築き重ねてきた地震を表す尺度の一つです。たいていはマグニチュードとセットにして扱われますが、明確な違いがあります。震度とは観測点における揺れの大きさ・強さを数値化したもので、当然のことながら、観測地点によって違います。気象庁が定められた方法で、定められた算定式にあてはめて換算されます。この震度と震度に対応して起こり得る実生活における被害や状況を解説したものがあります。それが震度階級関連解説表と呼ばれるものです。
地震が発生すると、その規模を表す基準としてマグニチュードという尺度が定められ用いられています。そもそも地震というのは観測する地点ごとに揺れの大きさが違います。それをより客観的に図るために、1935年、アメリカのリヒターによって定義されました。当時は震源から100km離れた特定の場所に標準地震計を設置し、そこから導き出された数字の対数としてマグニチュードが当てはめられていました。しかし、当初の定義では正確さが疑問視され、現在ではベースを震源での断層運動の強さに設定しているので高い精度を誇っているようです。『断層面の面積×岩盤の食い違い量』という明確で客観的な定義です。地震だけでなく、火事や津波など、自然災害は色々な形をとって私たちの生活を脅かしてきます。また、私たち人類はその脅威に立ち向かおうとあらゆる手を講じてきました。確かに、自然災害などについて分かっていることは、全体のほんの数パーセント、それ以下かも知れません。しかし、自然災害に対する正しい知識と対策を打つことは、これからの自分の生活を守っていくために必要不可欠な事柄であることは間違いないようです。